介護保険で使える訪問看護とは?費用・仕組み・利用方法をわかりやすく解説

介護保険サービス

「訪問看護」と聞くと、病気の人や医療的処置が必要な人だけが使うもの、というイメージを持っている方は少なくありません。
しかし、訪問看護は 介護保険でも利用できるサービスであり、在宅介護を支える非常に重要な役割を担っています。

この記事では、介護保険での訪問看護について、以下のポイントをわかりやすく解説します。

  • 訪問看護とは?
  • どんな人が使えるの?
  • どんなことをしてくれるの?
  • 利用料金はどれくらい?
  • 医療保険との違い
  • 利用までの流れ

「自宅で介護を続けたい」「家族が退院するけど不安」「医療と介護の違いがよくわからない」という方にも役立つ内容です。


■ 訪問看護とは?介護保険で使えるサービスです

訪問看護とは、看護師・理学療法士・作業療法士などが自宅を訪問して、医療的ケアや生活支援、リハビリ、終末期ケアなどを行うサービスです。

介護保険で利用する場合は、

  • 要介護1〜5の認定を受けている人が対象
  • 要支援1・2の場合は「介護予防訪問看護」として利用可

利用者の年齢は問いません。
高齢者だけでなく、障害がある方や慢性疾患のある若い世代も利用できます。


■ どんな人が訪問看護を利用している?

訪問看護が必要となるケースは、医療行為が必要な状態だけではありません。
在宅生活の不安を和らげたり、家族の負担を減らしたりする目的で導入されることもあります。

たとえば:

  • 在宅酸素や経管栄養をしている方
  • 心不全やCOPDなどで状態が不安定
  • 認知症が進み、家族が困っている
  • がんで痛みのコントロールが必要
  • 最期まで自宅で過ごしたい(看取り希望)
  • 退院後すぐで状態が不安

このように、病状・介護状況に応じて上手に取り入れられるサービスです。


■ 訪問看護でできること(サービス内容)

訪問看護は、病院の延長ではなく 「生活の場でのケア」 を軸にしています。
そのため、医療面と生活面の両方を支えるのが特徴です。

医療面と生活面の両方を支えてくれるって?どんなサービス

● 健康状態の観察

  • 血圧・体温・脈拍の測定
  • むくみ・呼吸の状態チェック
  • 病気の進行や悪化の早期発見

● 医療処置

  • 点滴、注射
  • 経管栄養、胃ろう管理
  • 在宅酸素・人工呼吸器管理
  • 人工肛門・膀胱カテーテル管理
  • 床ずれ(褥瘡)ケア・予防

● 薬の管理

  • 飲み忘れ、飲み間違いのチェック
  • 新薬追加時の確認
  • 副作用の観察と医師への報告

毎日のお薬が飲めていない高齢者は訪問看護に相談ですね

● 生活面のサポート

  • 清潔ケア(部分清拭・全身清拭)
  • 排泄の見守り・ケア
  • 生活リズムの調整

● リハビリ(ステーションによる)

  • PT(理学療法士)による機能訓練
  • OT(作業療法士)による日常動作訓練
  • ST(言語聴覚士)による嚥下訓練

● 認知症ケア

  • BPSD(徘徊・不眠・不安など)の対応
  • 家族へのアドバイス

● 終末期ケア・看取り

  • 痛みや症状の緩和
  • 家族への心理的サポート
  • 在宅で最期を迎える支援

■ 料金と利用回数(介護保険・1割負担の目安)

訪問看護は「時間」と「回数」で費用が決まります。

目安として:

  • 30分:約500円前後
  • 60分:約900円前後

(※負担割合が2割・3割の人もいます)

利用回数は、ケアマネジャーが「区分支給限度額」内で調整します。


■ 介護保険と医療保険の違い

よく質問されるのが、
「訪問看護って医療保険?介護保険?どっちが使われるの?」という点です。

基本は 介護保険が優先 です。
(要介護の方が対象の場合)

ただし、以下に当てはまると 医療保険が優先 になります。

  • 病状が悪化し「特別訪問看護指示書」が出たとき
  • 末期がん
  • 難病
  • 小児訪問看護
  • 医療依存度が高いケース

医療保険になると、頻回な訪問(毎日など)も対応可能になります。


■ 利用までの流れ

介護保険で訪問看護を利用する流れはシンプルです。

  1. ケアマネジャーに相談する
     「訪問看護を使いたい」と希望を伝える
  2. 訪問看護ステーションを選ぶ
     エリア・24時間対応の有無などを確認
  3. 主治医が指示書を発行
     訪問看護には医師の指示が必須
  4. サービス開始
     看護師が自宅に訪問してケア開始

必要に応じて、回数や内容は調整できます。


■ 訪問看護を利用するメリット

  • 自宅で医療的ケアを受けられる
  • 病院に行く回数が減る
  • 家族の不安・負担が軽くなる
  • 病状悪化の早期発見が可能
  • 住み慣れた家で最期まで過ごせる

とくに最近は「住み慣れた自宅で過ごしたい」というニーズが高く、
訪問看護は在宅生活の大きな支えになっています。


■ よくある質問

Q:何回利用できますか?
→ 要介護度や予算内で柔軟に調整できます。

Q:医療行為がない人でも利用できますか?
→ はい。観察や生活支援、認知症ケアも対象です。

Q:リハビリだけ使うことはできますか?
→ 可能です。PT・OT・STがいるステーションを選びましょう。


■ まとめ

  • 訪問看護は介護保険でも利用可能
  • 医療ケアからリハビリ、認知症、看取りまで対応
  • 家族と本人の安心・負担軽減に大きく役立つサービス
  • ケアマネと医師と連携しながら利用できる

「家で過ごしたい」「病院に行くのが大変」「退院後の生活が不安」
そんな方には、訪問看護が心強いパートナーになります。

医療と介護をつなぐしくみとして、
ぜひ一度、検討してみてください。

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今日も、あなたと大切な人の“ごきげんな日”が少し増えますように。

moon

介護とお金と腸活で、ゆるっと前向きに。ケアマネが発信中📚️

はじめまして。moon(むーん)です。
ケアマネジャーとして 18年間、在宅介護・施設介護・医療との連携など、さまざまな現場でご家族と向き合ってきました。

このブログでは、
「介護のむずかしいことを、やさしく」をテーマに、
介護保険の使い方やしくみなどを、できるだけわかりやすくお伝えしています。

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