介護保険のお金のこと|費用・負担割合・利用料をわかりやすく解説

お金と介護のやさしい話

「介護保険を使うと、いくらかかるの?」
「自己負担は1割?2割?3割?」

介護保険のお金は、“はじめての壁”になりがちです。
料金表を見ても、単位・負担割合・食費など…わかりにくい理由がたくさん。

ケアマネとして相談を受けていると、
「思っていたよりお金がかかって不安になった」
「1割と聞いていたのに、食費が別で驚いた」
という声をとてもよく聞きます。

介護保険のお金は、制度を知らないことで不安が大きくなるケースが少なくありません。

ケアマネジャーとして20年、現場でお金の相談を受け続けてきました。そしてFP(ファイナンシャルプランニング技能士)の資格を取ったのも、「制度は知っているのに、お金の話になると自信を持って答えられない」というもどかしさがあったからです。この記事では、ケアマネ+FPの両方の視点から、介護のお金をわかりやすくお伝えします

この記事では、できるだけやさしく・図解のようにイメージしやすく
介護保険にかかるお金のしくみ、自己負担、費用の目安、
そして負担を軽減できる制度まで、ひとつずつ丁寧に解説します。

介護保険にかかるお金の基本

介護保険では、次の 2つのお金 が関係します。

① 介護保険料

40〜64歳:医療保険に上乗せして支払い
65歳以上:年金天引き or 口座振替

※自治体によって金額が異なリます。(後ほど詳しく説明)

② 介護サービス利用料(自己負担分)

実際に介護サービスを利用したときに支払う料金です。という流れです。


介護保険の自己負担割合

介護保険を使うときの自己負担割合は、
「本人の年収(合算所得など)」で決まります。

区分該当する人の目安自己負担
一般的な高齢者多くの方(年金収入中心)1割
所得が一定以上年収約280万円以上2割
高所得者年収約340万円以上3割

💡 具体例
訪問介護のサービス費が「10,000円」の場合

  • 1割 → 1,000円
  • 2割 → 2,000円
  • 3割 → 3,000円

20年の現場経験の中で、「2割負担だと思っていなかった」と驚かれるご家族に何度も出会いました。通知書(介護保険負担割合証)は毎年8月に届くのですが、見落とされているケースが多いのです。サービスを使い始める前に、必ずこの通知書を確認することをおすすめします。


介護サービスごとの費用目安

在宅サービスの例

実際の支払額は、要介護度や利用回数によって変わりますが、
「在宅か」「施設か」で月額の負担感は大きく異なります。

(日常生活でよく使われるサービス)

サービス単価(サービス費)1割負担
訪問介護(30分未満)約2,500円約250円
デイサービス(1日)約7,000円約700円
訪問看護(30分)約5,500円約550円
訪問リハビリ(20分)約6,000円前後約600円

※地域加算・処遇改善加算などで多少前後します。

施設サービスの例

  • 特別養護老人ホーム:月7万~15万円程度
  • 介護老人保健施設:月8万~14万円程度

※自己負担のほかに「食費・居住費」などが必要になります。


介護保険料はいくら?

  • 65歳以上:月額約6,000円~8,000円(自治体によって異なる)
  • 40~64歳:医療保険に上乗せして徴収されます

お金を抑えるための制度

介護費用が高額になった場合、次のような制度が利用できます。

介護負担を抑える方法は?

  • 高額介護サービス費制度:上限を超えた分が払い戻される。                 💡 ケアマネからひとこと
    初めて上限を超えた月に、役所から通知が届きます。その通知が来たら忘れずに申請してください。一度申請すれば、翌月以降は自動的に振り込まれる自治体がほとんどです。
    通知が来ているのに気づかず、申請しないまま損をしているご家族を20年の現場で何度も見てきました。
  • 介護保険負担限度額認定証:施設やショートステイを利用する際の食費・居住費が軽減される制度です。住民税非課税世帯の方が対象で、申請しないと自動的には適用されません。該当しそうな方は、ぜひ市区町村の窓口に確認してみてください。
  • 高額医療・高額介護合算制度: 医療費と介護費の両方がかかっている世帯に嬉しい制度です。1年間の医療費と介護費の自己負担を合算して、上限額を超えた分が払い戻されます。
  • 医療費控除:一定の介護サービス費用は、医療費控除の対象となります。確定申告の際に申告することで、税負担を軽減できます。 

よくあるQ&A

Q. 介護保険を使うと毎月いくらかかる?
👉 在宅サービスなら数千円~3万円程度、施設入所なら10万円以上が目安です。

Q. 介護保険料は全国一律?
👉 いいえ。自治体ごとに金額が違います。

Q. 負担割合はいつ変わるの?
👉 毎年8月に見直されます。前年の所得をもとに判定されるため、退職した年などは翌年から1割に下がることもあります。

Q. 夫婦で介護が必要になったら費用はどうなる?
👉 それぞれに自己負担が発生します。ただし「高額介護サービス費」は世帯合算で計算されるため、世帯全体での上限額が適用されます。

Q. 介護でかかったお金は確定申告できる?
👉 一部の介護サービス費は医療費控除の対象になります。領収書は必ず保管しておきましょう。FP的には、医療費控除と介護費用の合算申告を忘れている方が非常に多いと感じています。


まとめ|介護保険のお金は仕組みを知れば安心

介護保険のお金は

  • 保険料
  • 負担割合(1割・2割・3割)
  • サービスごとの費用目安
  • 費用を抑える制度

を理解すれば安心です。
制度を正しく知って、無理のない介護生活を送りましょう。

地域によって費用が変わることがあります。自己負担額は お住まいの市区町村の介護保険課で確認 すると確実です。

🫶 ゆるっとケア日和|腸活×介護×FPのヒント帳

今日も、あなたと大切な人の“ごきげんな日”が少し増えますように。

本記事は一般的な情報提供を目的としています。
介護サービスの利用や制度の適用については、
お住まいの自治体や担当の専門職へご相談ください。

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