夜中、親がトイレへ行く物音で目が覚めたことはありませんか?

「暗い中で転ばないかな」
「急いで立ち上がって、ふらつかないかな」
そう感じながらも、どう対策すればいいのかわからず、そのままになっているご家庭は少なくありません。
夜間トイレでの転倒は、不注意や年のせいではなく、家の中の環境が原因で起こることがほとんどです。
この記事では、ケアマネとして現場で多くの転倒ケースを見てきた経験から、家族が今日からできる5つの対策をわかりやすく解説します。
夜間トイレで転倒が起こりやすい理由
高齢者の転倒が夜間に多いのには、いくつかの理由があります。
- 部屋や廊下が暗く、足元が見えにくい
- 眠気が残り、判断力やバランスが低下している
- 「早くトイレに行きたい」という焦り
日中は問題なく歩けていても、夜中は体の動きが大きく変わります。
その状態で暗い中を急いで移動することが、転倒につながってしまうのです。
高齢者の夜間トイレ転倒を防ぐ5つの対策
① 足元を自動で照らす(センサーライト)
夜間転倒対策で、最も効果が高く、すぐにできるのが照明対策です。
ベッドから立ち上がった瞬間、足元が自然に明るくなるだけで、転倒リスクは大きく下がります。

スイッチを探す必要がないセンサーライトなら、
- 寝ぼけた状態でも使いやすい
- 廊下・トイレ前にも設置できる
といったメリットがあります。
※1000円台から設置できるものも多く、「まず一つ」導入するならここがおすすめです。
私が現場でよく勧めているのは、スイッチ操作がいらない足元用のセンサーライトです。
夜中にまぶしすぎず、立ち上がった瞬間に足元が見えるだけで、動きがかなり落ち着きます。
② 立ち上がる場所を決める(ベッド横の支え)
転倒は、**歩き始めよりも「立ち上がる瞬間」**に起こりやすいです。
特に夜中は、
- 筋力が入りにくい
- ふらつきやすい
ため、ベッド横に「必ずつかまる場所」を作ることが大切です。
簡易手すりやつかまり棒があるだけで、
「よいしょ」と勢いで立ち上がる動作を防ぐことができます。
夜間の転倒は、歩き始めよりも「立ち上がる瞬間」に起こりやすいです。
ベッド横に“必ずつかまる場所”を作ることで、ふらつきが減ります。
👉 工事をしなくても設置できる、簡易タイプの手すりが使いやすいです。

③ 通り道の「滑る」をなくす
夜間トイレの動線には、
- 靴下で滑りやすい床
- めくれたマット
など、意外な危険が潜んでいます。
通り道に滑り止めマットを敷く、または不要なマットを撤去するだけでも効果があります。
ポイントは、
- 少ない枚数で
- 動線上だけに
無理に増やさないことです。
④ 無理にトイレまで行かない選択肢もある
「トイレはトイレでしないといけない」
そう思いがちですが、夜間に限っては安全を優先する選択も大切です。
ポータブルトイレをベッドの近くに置くことで、
- 長い移動が不要になる
- 転倒リスクを大幅に減らせる
というケースも多くあります。
抵抗感がある方もいますが、
「夜だけ使う」という選択肢もあります。
⑤ 家族の声かけで転倒リスクは下げられる
道具だけでなく、家族の声かけも大切な対策です。
例えば、
- 「急がなくていいよ」
- 「明かりついてるからね」
こうした一言があるだけで、動作が落ち着きます。
夜中に起きる家族の負担もありますが、
転倒してしまったあとの生活を考えると、大きな予防になります。
転倒は「年のせい」ではありません
「もう年だから仕方ない」
そう言われがちですが、実際には環境を整えることで防げる転倒が多くあります。
転倒をきっかけに、
- 入院
- 要介護度の悪化
につながるケースを、私は何度も見てきました。
だからこそ、何も起きていない今のうちに、できる対策を一つずつ行うことが大切です。
夜間トイレ対策におすすめの介護グッズ
すべてを揃える必要はありません。
- センサーライト(足元・廊下用)
- ベッド横の簡易手すり
- 滑り止めマット
この中から、今の家の状況に合うものを一つ選ぶだけで十分です。
まとめ|今日できる対策をひとつでいい

夜間トイレの転倒対策は、
大きな工事や特別な知識がなくても始められます。
- 明かりをつける
- つかまる場所を作る
- 急がせない
その積み重ねが、
「安心して眠れる夜」につながります。
今日できることを、ひとつだけ。
そこから始めてみてください。
🫶 ゆるっとケア日和|腸活×介護×FPのヒント帳
今日も、あなたと大切な人の“ごきげんな日”が少し増えますように。
本記事は一般的な情報提供を目的としています。
介護サービスの利用や制度の適用については、
お住まいの自治体や担当の専門職へご相談ください。

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