はじめに
「介護保険って何?」「急に親の介護が必要になって困っている…」
そう感じている方も多いのではないでしょうか。
介護保険は知っておくと安心できる制度ですが、初めて触れると
専門用語が多くて難しく感じることもあります。
この記事では、
介護保険の仕組み・費用・利用の流れを、初心者向けにやさしく解説します。
- どんなサービスが使えるの?
- いくらぐらいかかる?
- 申請はどこですればいい?
という疑問がすべて解決するよう、できるだけ具体的にまとめました。
介護保険とは?初心者にもわかりやすく解説

介護保険とは、
介護が必要になったときに、費用の負担をおさえてサービスが使える国の制度です。
介護が必要な状態になっても、できる限りこれまでの暮らしを続けられるよう、
国・自治体・本人・家族・社会全体で支え合う仕組みになっています。
介護保険ができた背景
2000年にスタートした比較的新しい制度です。
高齢化が進むなかで
- 家族だけで介護を抱えるのが難しい
- 介護離職が増える
- 介護負担によって家庭が疲弊する
こうした課題を解決するために、社会全体で支える仕組みとして生まれました。
介護保険の目的
「介護が必要になっても、できるだけ自分らしい生活を続けられるように支えること」が目的です。
- 高齢者の自立支援: 介護が必要な状態になっても、高齢者が可能な限り、持っている能力に応じて自立した日常生活を営むことができるよう支援すること。
- 社会全体での支え合い: 急速な高齢化の進展に伴い、老後の生活における介護の不安を、国民の共同連帯の理念に基づき社会全体で支えること。
- 介護者の負担軽減: 介護を必要とする人々を社会全体で支えることで、これまで主に家族が担ってきた介護負担を軽減すること。

介護保険制度では、要介護認定を受けた利用者が、多様な事業者・施設から適切な保健医療サービスや福祉サービスを総合的・効率的に選択し、利用できる仕組みが提供されています。
介護保険の対象者は?誰が使えるのか
40歳から保険料を払う必要がある
40歳になると、健康保険や国民健康保険と一緒に「介護保険料」を納めることになります。
介護保険の保険料は、40歳以上のすべての人が負担します。被保険者は年齢によって「第1号被保険者」と「第2号被保険者」に分けられ、それぞれ支払い方法や条件が異なります。
65歳以上は原則すべて対象

第1号被保険者(65歳以上)
65歳以上で、
市区町村が行う要介護認定で“介護が必要”と判断されれば利用可能。
体の衰え・認知症・病気など、原因は問われません。
40〜64歳は特定疾病がある場合に対象
第2号被保険者(40〜64歳)
健康保険に加入している40〜64歳の方は、
「特定疾病」が原因で介護が必要になった場合のみ利用できます。
主な特定疾病は以下の通り:
- がん末期
- 脳卒中
- 認知症
- パーキンソン病
- 関節リウマチ
- 慢性閉塞性肺疾患 など
(※全部で16種類)
介護保険はいくらかかる?自己負担の目安

介護保険料の仕組み
保険料は年齢や収入によって決まり、市区町村が決定します。高収入の人は保険料も高くなる仕組みです。

介護保険料は、40歳から生涯にわたって支払い続ける義務があり、65歳を境に保険者(保険料を決定・徴収する主体)や計算方法、納付方法が変わるのが主な仕組みです。
自己負担割合
介護サービスを使うときは、費用の一部を自己負担します。
- 多くの人 → 1割負担
- 一定以上の所得がある人 → 2割 or 3割負担
サービスごとの費用例(1割負担)
- デイサービス(1日利用):約600〜1300円程度(食事の費用は含まない)
- 訪問介護(30分):約300〜500円程度
- 訪問看護(30分):約500〜600円程度
- 福祉用具貸与:品目による(月額)
- 訪問入浴介護:約1,300円程度(1回)

デイサービスの1回あたりの利用料は、保険の自己負担割合が1割の方の場合、1,000円~2,000円程度です。なお、サービス利用料などは公的介護保険の適用になりますが、食事などの保険適用外の費用もかかり、その費用は全額自己負担となります。デイサービスの費用は、この2つを合わせた金額になります。
介護保険で受けられるサービスの種類

在宅サービス
- 訪問介護(ヘルパーが自宅に来てサポート)
- 訪問看護(看護師が健康管理をサポート)
- デイサービス(通って入浴・食事・リハビリ)
- 通所リハビリ(心身の機能の維持、回復のために主治医が必要と認める場合に受けることができます)
- 訪問看護(自宅に看護師等が訪問、主治医が必要と認める場合に受けることができます)
- 訪問リハビリ(自宅を訪問し、機能訓練を行うサービスで、主治医が必要と認める場合に受けることができます。)
- 訪問入浴(訪問入浴車に簡易浴槽を積み、利用者の自宅へ浴槽を持ち込んで入浴の介助を行う)
- 短期入所生活介護(短期間施設に滞在し、食事や着替え、入浴などの日常生活の介護を受けるサービス)
- 福祉用具貸与(日常生活における自立支援や介護者の負担軽減を図るレンタルサービス)
- 特定福祉用具販売(対象の福祉用具の販売)
- 住宅改修(住み慣れた自宅をより暮らしやすく改修)
施設サービス
- 特別養護老人ホーム(特養)
- 介護老人保健施設(老健)
- 有料老人ホーム等
地域密着型サービス
- 小規模多機能型居宅介護
- グループホーム(認知症対応型)

地域密着型は「住み慣れた地域で暮らすこと」を重視しています。
介護保険の利用方法|申請から利用までの流れ

① 市区町村の窓口で申請
- 本人
- 家族
- ケアマネジャー
のいずれかが申請できます。
② 要介護認定を受ける
調査員が自宅に訪問し、心身の状態を確認します。
医師の意見書などをもとに、
要支援1〜2、要介護1〜5の区分に認定されます。
③ ケアマネジャーがケアプランを作成
どんなサービスが必要か相談しながら計画を立てます。
④ サービス開始
デイサービス、訪問看護、訪問介護などが利用できます。

ケアマネとして現場で相談を受けていると、
「どこに相談すればいいのか分からなかった」
という声を本当によく聞きます。
介護保険は、最初に市区町村へ相談できるかどうかが、
その後の負担感を大きく左右します。
初心者がよくある疑問Q&A
Q. 保険料はいつから払うの?
👉 40歳からです。健康保険と一緒に引き落とされます。
Q. 申請からどれくらいでサービスを使える?
👉 通常は1〜2か月で認定が出ます。急ぎの場合は「暫定利用」も可能です。
Q. 一度認定されたらずっと使える?
👉 いいえ。要介護認定には有効期限があり、定期的に更新が必要です。
Q. ケアマネジャーはどう選ぶ?
👉 役所が一覧を出してくれます。
まとめ|初心者がまず知っておくべき介護保険のポイント
- 介護保険料は40歳から支払い開始
- 65歳以上は原則いつでも利用できる
- 自己負担は1〜3割
- 利用にはまず市区町村への申請が必要
- サービスは在宅・施設・地域密着型に分かれている
👉 難しく見えますが、流れを知れば安心して使える制度です。
家族の介護が必要になったとき、焦らず落ち着いて使えるよう、
早めに知っておくことが安心につながります。

🫶 ゆるっとケア日和|腸活×介護×FPのヒント帳
今日も、あなたと大切な人の“ごきげんな日”が少し増えますように。
本記事は一般的な情報提供を目的としています。
介護サービスの利用や制度の適用については、
お住まいの自治体や担当の専門職へご相談ください。

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