施設見学は、多くの場合一度きりです。その場で聞き逃したことは、契約後に確認しづらくなってしまいます。ここまでの記事でお伝えしてきたポイントをまとめて、見学のときにそのまま使える質問リストにしました。スマホのメモやプリントアウトで、見学の日に持っていってもらえたらと思います。
生活・ケアの基本を確認する質問
- 一日の過ごし方(起床・食事・入浴・就寝などのタイムスケジュール)はどうなっているか
- 本人の生活リズムに、どこまで合わせてもらえるか
- レクリエーションや行事はどのくらいの頻度で行われているか
- 洗濯物や私物の管理はどのような仕組みになっているか
スタッフ体制を見抜く質問
- スタッフの平均勤続年数や離職率はどのくらいか
- 夜間の人員体制は、日中と比べてどう変わるか
- 認知症ケアや身体拘束防止についての研修は、どのくらいの頻度で行われているか
これらは「個別対応」「専門スタッフ常駐」といった言葉が、実際に維持されているかを見抜くための質問です(詳しくは「ケアマネが見た施設選びで失敗した家族の実例3選」もあわせてご覧ください)。
認知症ケアについて確認する質問
- 歩き回られる方には、実際にはどう対応しているか
- 身体拘束をした場合、記録や見直しの仕組みはどうなっているか
- 見学中、スタッフが声をかけてからケアを始めているか、目線を合わせて話しているか(質問だけでなく、実際の様子を観察してみてください)

医療・健康管理について確認する質問
- 看護師は常駐しているか、日中のみか
- 提携している医療機関はどこか、往診・訪問診療の頻度はどのくらいか
- 体調が急変したときの対応の流れはどうなっているか
費用について確認する質問
- 月額費用の内訳(基本料金・食費・居住費・上乗せサービス費など)
- 負担限度額認定の対象になる施設かどうか
- 退去時や、想定外に発生しやすい追加費用はあるか
老健を検討している場合に追加で聞きたいこと
- 入退所の判定はどのくらいの頻度で、何を基準に行われるか
- リハビリの体制(理学療法士などの配置人数、個別リハビリの頻度)
- 在宅復帰が難しいとわかった場合、次はどうなるのか
特養を検討している場合に追加で聞きたいこと
- 看取りへの対応をしているか
- 待機人数の目安と、順番の決まり方(緊急度で決まるのか、申し込み順なのか)
質問だけでなく「観察」しておきたいこと
見学では、質問への答え方だけでなく、次のような様子も見ておくと参考になります。
- 入居者の表情が穏やかかどうか
- スタッフ同士の声のかけ方や、施設全体の雰囲気
- 施設内の匂いや清潔さ
まとめ

質問リストは多いですが、全部を一度に聞く必要はありません。気になる項目から、遠慮せずに聞いてみてください。答えがあいまいだったり、質問自体を嫌がる様子があったりする施設は、それ自体がひとつの判断材料になります。
この記事を書いた人:ケアマネジャー歴20年・FP3級。居宅介護支援事業所で、日々ご家族の相談を受けています。
🫶 ゆるっとケア日和|腸活×介護×FPのヒント帳 今日も、あなたと大切な人の”ごきげんな日”が少し増えますように。
本記事は一般的な情報提供を目的としています。介護サービスの利用や制度の適用については、お住まいの自治体や担当の専門職へご相談ください。


コメント