「最近、お腹の調子がずっと良くない」「食欲がわかない」「便秘と下痢を繰り返してる」——介護をしているご家族から、こんな体調の話を伺うことがよくあります。
実はこれ、多くの場合「親の体調」の話ではなく、介護している側、あなた自身の話です。
💡 介護を長く見てきた一人として: 面談でご本人の体調の話が一段落したあと、ふと「実は私も最近お腹の調子が…」という声を耳にすることがあります。介護の疲れは、まずお腹に出やすいと感じています。
この記事で分かること
- なぜ介護のストレスは腸に出やすいのか
- 放っておくとどうなるか
- 今日からできるセルフケア
- 「自分の不調」を後回しにしないための考え方
なぜ介護のストレスは、お腹に出やすいのか
腸と脳は自律神経でつながっていて、ストレスがあると腸の動きに直接影響が出ることが知られています。これは「脳腸相関」と呼ばれる仕組みで、緊張やストレスが続くと、腸が過敏になったり、逆に動きが鈍くなったりします。

介護をしている方の生活には、腸に負担がかかりやすい要因がいくつも重なっています。
- 不規則な食事:本人の食事介助やスケジュールに合わせて、自分の食事は後回しになりがち
- 睡眠不足:夜間の見守りや対応で、まとまった睡眠が取れない
- 常に気を張っている状態:「何かあったら」という緊張感が続く
- 座りっぱなし・動かない時間が長い:介助中心の生活で、自分の運動量が減る
💡 介護を長く見てきた一人として: 「親の便秘の相談」から話が始まったはずが、聞いていくうちに「実はお子さん(介護者)の方が深刻な便秘だった」というケースも珍しくありません。ご本人だけでなく、介護してる側の体調も一緒に気にかけてあげてください。
放っておくとどうなるか
一時的な不調なら心配いりませんが、慢性的に続くと注意が必要です。
- 便秘や下痢が続くことで、食欲そのものが落ちる
- 体調不良が積み重なり、介護そのものへの気力も落ちてくる
- 「自分のことは後回し」が習慣化し、不調に気づくのがさらに遅れる
お腹の不調は、体からの「ちょっと無理してますよ」というサインでもあります。
今日からできる、無理のないセルフケア
介護の合間にできる範囲で構いません。全部やろうとせず、1つだけ試してみてください。

1. 「ちょこちょこ水分」を自分にも
以前の記事で高齢者の水分不足についてお伝えしましたが、実は介護者自身も水分不足になりがちです。コップ一杯を一気にではなく、こまめに口にする習慣を、自分にも取り入れてみてください。
2. 発酵食品を「ながら」で摂る
ヨーグルト、味噌汁、納豆など、特別な準備をしなくても取り入れられるものを、いつもの食事に一品足すだけで十分です。
3. 5分だけでも身体を動かす
激しい運動でなくて構いません。洗濯物を干す時に少し伸びをする、テレビを見ながら足首を回すなど、「ながら運動」で腸の動きを促す時間を作ってみてください。
4. 「自分の不調」を口に出してみる
意外と見落とされがちですが、家族やケアマネジャーに「実は自分も体調が良くなくて」と話すこと自体が、ストレス軽減につながります。
💡 介護を長く見てきた一人として: 面談の場で、ご本人の話だけでなく「ご家族自身はいかがですか?」とお聞きするようにしています。遠慮せず、ご自身の体調の変化も教えてください。介護をしているあなた自身の健康も、気にかけたいことの一つです。
それでも改善しない時は
セルフケアを試しても2週間以上不調が続く場合や、体重減少・強い腹痛を伴う場合は、我慢せずに医療機関を受診してください。「介護で忙しいから」と自分の受診を後回しにする方が本当に多いのですが、あなたが倒れてしまっては、介護そのものが続けられなくなります。
💡 現役ケアマネより: 「自分の通院の時間なんて取れない」という声もよく聞きますが、その間だけショートステイやデイサービスを利用するという選択肢もあります。自分の体調管理のために介護保険サービスを使うことは、決してわがままではありません。
まとめ:お腹の不調は、頑張りすぎているサインかもしれません
介護をしていると、どうしても自分のことは後回しになりがちです。でも、お腹の調子は、心と体の状態を映す分かりやすいバロメーターでもあります。

「最近ずっとお腹の調子が悪いな」と思ったら、それは体からの小さなSOSかもしれません。少しだけ、自分自身にも目を向けてあげてください。
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🫶 ゆるっとケア日和|腸活×介護×FPのヒント帳 今日も、あなたと大切な人の”ごきげんな日”が少し増えますように。
本記事は一般的な情報提供を目的としています。 介護サービスの利用や制度の適用については、 お住まいの自治体や担当の専門職へご相談ください。

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