「親が急に倒れて、介護保険を使うことになったけど、何から始めればいいの…?」
そんな不安を抱えている方へ。実際に多くのご家族から同じ質問をいただきます。今日は、要介護認定の申請からケアマネジャーが決まるまでの流れを、当事者目線で1週間の時系列に沿ってご説明します。
💡 現役ケアマネより: 分からないことだらけで当然です。制度は複雑ですし、初めて経験する方がほとんどです。焦らず、この記事を目次代わりに使ってください。
この記事で分かること
- 介護保険を使うために最初にすべきこと
- 要介護認定の申請に必要なもの
- 認定調査で気をつけたいポイント
- 結果が出るまでの間、何をしておくべきか
- ケアマネジャーが決まるまでの流れ
Day1〜2:まず何をする?
相談先は「地域包括支援センター」か「市区町村の介護保険課」

介護が必要になったら、まず相談すべき窓口は2つあります。
- 地域包括支援センター:お住まいの地域ごとに設置されている高齢者支援の総合窓口。申請の代行もしてくれます
- 市区町村の介護保険課:役所内の窓口で直接申請できます
どちらに相談しても大丈夫です。迷ったら、まずは地域包括支援センターに電話してみてください。
💡 現役ケアマネより: 「どこに相談すればいいか分からない」という段階で、すでに地域包括支援センターに相談していい状態です。「まだ早いかも」と遠慮する必要はありません。
要介護認定の申請に必要なもの

- 介護保険被保険者証(65歳になると自動的に送られてくる緑色の証書)
- マイナンバーが分かるもの
- 印鑑(認印で可、自治体により不要な場合も)
- 主治医の氏名・医療機関名が分かるメモ
40〜64歳の方(第2号被保険者)の場合は、特定疾病に該当するかどうかで条件が変わりますので、窓口で確認してください。
本人が窓口に行けない場合
入院中だったり、本人の状態が悪くて窓口に行けない場合も心配いりません。以下の代理申請が可能です。
- 家族による代理申請
- 地域包括支援センターによる代行
- 居宅介護支援事業所(ケアマネジャーがいる事業所)による代行
- 入院中の病院の医療相談員(MSW)が窓口になってくれることも
Day3〜5:認定調査までの流れ
「認定調査」とは何か

申請から数日〜1週間程度で、市区町村から委託された調査員が自宅や入院先を訪問し、本人の心身の状態を確認する「認定調査」が行われます。約1時間程度、聞き取りと動作確認が行われます。
家族の立ち会いが重要な理由
これは実務上、非常に大切なポイントです。
💡 現役ケアマネより: 調査当日、本人だけで対応すると「大丈夫です」「できます」と、つい頑張って答えてしまう方が本当に多いです。普段は一人でトイレに行くのに時間がかかったり、夜中に何度も助けを求めているのに、調査員の前では「できます」と言ってしまう。これは決して嘘をついているわけではなく、人前でしっかりしようとする気持ちの表れです。可能な限りご家族が同席し、普段の様子を具体的に伝えてください。
伝え方のコツとしては、「できる/できない」ではなく、「どのくらいの頻度で」「どんな時に」困っているかを具体的なエピソードで伝えると、実態が正しく反映されやすくなります。
主治医意見書について
認定調査と並行して、市区町村から主治医に「主治医意見書」の作成依頼が送られます。これは家族が用意する書類ではなく、市区町村が直接依頼する仕組みなのでご安心ください。ただし、主治医が誰かを申請時に伝えておく必要があります。
認定結果が出るまで(通常30日程度)
結果を待つ間もサービスは使える

「結果が出るまで1ヶ月近くかかるなら、その間は何もできないの?」と心配される方が多いのですが、そんなことはありません。
- 暫定ケアプラン:認定結果が出る前でも、見込みの要介護度でケアプランを作成し、サービスを先行して利用開始できる仕組みがあります
- この仕組みを使うかどうかは、地域包括支援センターやケアマネジャーに相談しながら判断します
💡 現役ケアマネより: 「結果が出るまで待たないといけない」と思い込んで、必要な支援を先延ばしにしてしまう方がいらっしゃいますが、それはもったいないです。困っている状態が続いているなら、遠慮せず相談してください。
待っている間にしておくべきこと
結果を待つこの期間を、次のステップの準備期間として使うのがおすすめです。
- ケアマネジャー探し(次項で詳しく解説)
- 自宅の環境で困っていることのリストアップ(手すりが欲しい、段差が心配など)
- 家族間で介護の役割分担について話し合っておく
ケアマネジャーが決まるまで
居宅介護支援事業所の探し方
要介護1以上の認定が見込まれる場合、ケアプランを作成してもらう居宅介護支援事業所を選びます。多くの場合、地域包括支援センターがいくつかの事業所を紹介してくれます。
- 地域包括支援センターに一覧をもらう
- 自宅から近い事業所を選ぶと、緊急時の訪問対応がスムーズ
- 複数の候補があれば、電話やホームページの雰囲気で比較しても構いません
ケアマネ選びで後悔しないためのポイント
💡 現役ケアマネより: 「担当ケアマネと合わない」というご相談は実は少なくありません。ケアマネジャーは途中で変更することも可能です。最初の面談で、こちらの話をきちんと聞いてくれるか、専門用語ばかりでなく分かりやすく説明してくれるかを見てみてください。相性は大事です。
初回面談で準備しておくと良いもの

- これまでの病歴、現在の通院先のメモ
- 普段の生活で困っていることのリスト(先ほど作成したもの)
- 家族が対応できる範囲(仕事の都合、同居の有無など)
- 経済的な希望(自己負担額の目安を伝えておくと、プランが立てやすくなります)
まとめ:分からないことは、全部ケアマネに聞いていい
介護保険の申請からケアマネジャーが決まるまで、大まかな流れをご紹介しました。制度は複雑に見えますが、一つひとつのステップは、窓口や専門職が並走してくれるものばかりです。
💡 現役ケアマネより: 「こんなことを聞いてもいいのかな」と遠慮される方が多いのですが、遠慮はいりません。私たちケアマネジャーは、制度を分かりやすく伝えて、ご家族の負担を減らすことが仕事です。分からないことがあれば、どんな小さなことでも聞いてください。

🫶 ゆるっとケア日和|腸活×介護×FPのヒント帳
今日も、あなたと大切な人の“ごきげんな日”が少し増えますように。
本記事は一般的な情報提供を目的としています。
介護サービスの利用や制度の適用については、
お住まいの自治体や担当の専門職へご相談ください。

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